SeaArtにおける画像生成について2
前回に引き続き、SeaArt( https://www.seaart.ai/ja)における画像生成についてのチャレンジの様子を記載します。
今回は「このスクリプトを入れたらこういう画像ができたよ、カワイイでしょ?」という話ではなく、もう少し実務的というか、 SeaArtを使う際の注意点などを中心に述べていきたいと思います。
まずは以下の画像を見てください。トップ画面から【画像生成】の「創作」ボタンをクリックすると、プライベートな画像作成画面に遷移します。
ちょっと画像が小さいので主要な部分を拡大して説明いたします。
まずは、画面中央の最上部のアイコンですが、中央の黄色い稲妻のアイコンが「スタミナ」を表します。画像にもよりますが、私の作成しているアニメ調の画像だと、1枚で5,6程度のスタミナ消費となります。
このスタミナについてですが、なんと無料プランであっても毎日150まで回復します。毎日適当に画像を作成しても十分な枚数の画像が作成できそうですね。ただし、動画作成しようとするとこのスタミナは爆上がりします。今日ちょっと試してみたんですが、一回やるごとに200くらい使うみたいです。ようするに動画を作成したいなら……【なぁ、わかるだろ】ってな感じです。
……え?他のアイコン? ……すいません、知りません。晴読雨耕は興味のないことは一切調べないという特技の持ち主です。わからなくなったらその場で調べるという行き当たりばったり人生設計です。えっへん。
それではほかの部分での注意点を見ていきます。
画面左上部「画像」と書かれている下の部分に、「モデル セクシーアニメ」、と表示されていますね。これは恐らくベースにする画像のタイプなんじゃないか、と思っています。
えっ?なんで検証してないんだ?と思われるかもしれませんが、私はこのベース画像が気に入っているのです。他のタイプに変更して元のベースに戻らなくなるのは困るので、ここはいじっていません。興味があるかたは、ここのモデルをいろいろ変更してみるのが吉です。
次に上記と同じく左ペインの中央部「画像数」ですが、4枚まで同時生成が可能のようです。【……ようです】とあいまいな書き方をしたのは、私は4枚モードは2回しか試していないからです。PCの処理能力のせいなのかトラフィックの影響なのか、私のPCでは4枚作製モードはちょー時間がかかります。
4枚とも違った作風の画像ができるならともかく、背景やアングル、色合いなどが少し違う画像を量産しても意味がないと私は思いました。それに4枚も作成すればスタミナも結構消費します。
したがって、私は基本的には1枚か2枚のモードにして作成をしています。ここら辺は各個人によって判断のわかれるところですね。ご自身で試してみてどんな感じか把握するのが一番早いでしょう。
さて、もう一つ気を付ける部分があるのですが、それは後で説明することにします。では、ここからは実際にAIに【食べさせた】スクリプトと生成画像についてお披露目していきます。
今回の題材は拙作「the origin 異能力者の起源 – 3.72%の少女外伝」
https://www.pixiv.net/novel/series/9260580
上記より、精神干渉能力者オリジンの 「パトリシア・セルダン」の画像生成にチャレンジしてみました。もうちょっといろいろ勉強していけば小説並みの長い文章から生成画像を吐き出させるテクニックも見つかるのでしょうが、晴読雨耕はごちゃごちゃと細かいことは考えません。電子機器も取説読まずに電源をプチっと入れます。だってめんどくさいじゃないですか。
使用スクリプト:
「15歳の少女、アースアイの瞳、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、胸元から肩周りにフリルの付いたアイボリーホワイトのトップス、マットブラックのプリーツミニスカートから瑞々しい白い太ももが覗いている。足には小さなピンクのリボンが付いた、トレッドの深い黒のショートブーツ」
うーん……カワイイは正義、とはよく言いますが、全く自分のイメージと合わないですね。スクリプトと画像を比較すると、ショートボブ、およびトップスとスカートはこちらの指示通り生成しているようです。
だが、黒のショートブーツとアースアイはどうした。背景の椅子にこだわる暇があるなら指示通り画像を吐き出せぃ、と怒り心頭の晴読雨耕です。
怒っていてもしょうがないや、次次。
使用スクリプト:
「15歳の少女、ターコイズブルーを背景色にしてアンティックゴールドとマンダリンオレンジの色が複雑に散らばっているアースアイの瞳、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、胸元から肩周りにフリルの付いたアイボリーホワイトのトップス」
はいはい知っていましたよ「パトリシア」さん。オレンジが大好きですね、全く! 前回みたいにオレンジを握りしめていないだけマシか。……そんなに描画が難しいのかアースアイ。それにパトリシアはスラム出身なので、こんなお嬢様チックな服装は似合わないよ。はい、次。
使用スクリプト:
「15歳の少女、アースアイの瞳、サルファーイエローのショートボブ、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、アイボリーホワイトのトップス、少しすねた表情」
もうアースアイの詳細な描写は無し。表情で勝負だっ! おっとだいぶ雰囲気が出てきたけど……それにしても違和感ありすぎですよ「パトリシア」さん。人間に簡単に見破られるような画像しか作れないならまだまだですね。
このあと、おかしな左腕を反転して描画するようにスクリプトを食べさせたのですが、改善しませんでした。今の段階で改善の手はないので次へ行きます。
使用スクリプト:
「左上を見上げる15歳の少女、アースアイの瞳、サルファーイエローのショートボブ、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、アイボリーホワイトのトップス、可愛らしい笑顔」
むむっ、かわいい……が、これじゃない感満載です。いくらなんでもロリロリしすぎなんじゃないですか「パトリシア」さん。幸せいっぱいの可愛い笑顔を見るのはほっこりしますが、こういう画像を生成するのが目的ではなく、文章のイメージ作成が真の目的です。次へ。
使用スクリプト:
「左上を見上げる15歳の少女、アースアイの瞳、サルファーイエローのショートボブ、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、アイボリーホワイトのトップス、少しだけムスっとしている」
おっしゃ、キタコレっ!!! 今のところ最も近いイメージの画像ができましたね。今回一番のヒットです。アースアイも再現されてるし、やればできんじゃん、と誰もいない部屋でつぶやいている晴読雨耕です。
……が、なぜ後ろが障子窓なのかね、「パトリシア」さん。
ちなみに以下の画像の右端の三点リーダ(・・・) をクリックすると
以下のようにタスク情報からAIに入力された英単語に変換された文字列が表示されます。英語がある程度達者な方は、英語でスクリプトを組むのもいいかもしれませんね。
なんでもいいですけど、「やや暗めの」だけ日本語のままだけど、英語表現では難しいのかな。
さて、ここで先ほど保留にしていた「画面でもう一つ気を付けるアイコン」について説明します。直前に作成した画像が結構気に入ったので、同じスクリプトで再生成しようと思ったのですが、たまたまSeaArtについて解説しているずんだもんの動画があったので見てみました。
その際に知ったのが以下のアイコンです。
画面上部の右側創作の近くのペンのマークですが、マウスポインタを上にかざすと「AIアプリケーション」という文字が浮かび上がります。このまま左クリックするとサブメニューが開きますが、この中の【プロンプト最適化】を選んではいけません。これは「危険」なコマンドです。
……とは、いえ、やってみないことには危険度がわからないので、危険は私にお任せです。
使用スクリプト:
「左上を見上げる15歳の少女、アースアイの瞳、サルファーイエローのショートボブ、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、アイボリーホワイトのトップス、少しだけムスっとしている」
このスクリプトに「プロンプト最適化」をかけると……
↓
「左上を見上げる15歳の少女,アースアイの瞳,サルファーイエローのショートボブ,ムスっとした表情,アイボリーホワイトのトップス,上を見上げる,リアルな写実的な肖像,高解像度,4K,UHD,プロフェッショナル,極度の細部描写,写真的リアリズム,ディティールに富む,生成的アート,デジタルペインティング,ソフトなボケ効果,ウォームな色調,穏やかな雰囲気」
おお、なんかすごそうですね、何のことやらさっぱりですが。まあとにかくやってみない事にははじまりません。では画像生成ボタンをポチっとな……
ちょ!ナニコレ。なんだか怖いよっっ!なんか本当に精神干渉能力を持ってそうな……。それに狂気じみた目。ある意味意図したイメージに近いものはある……あるが、なんだろう、とても違和感がある。どういうわけかおっぱいでてるし。寒そうだからモザイクかけてあげる。
妙にリアリティが出たけど、くみ取った文字列とそうでない部分の乖離がすごいね。ただし、指定したアングルとアースアイだけは素直に表現されているのが不思議というか。
いずれにせよ、これでひとつ分かった事は、詳細に画像生成の要素をいくつも並びたてれば、およそ完全にイメージ通りの画像ができそうな予感を感じさせます。
さて、不気味な画像の後にお口直しを。
使用スクリプト:
「左上を見上げる15歳の少女、アースアイの瞳、サルファーイエローのショートボブ、やや暗めのサルファーイエローのショートボブ、アイボリーホワイトのトップス、少しだけムスっとしている」
うん、かわいいね。全くイメージと合わないけどな。というわけで休みの日はAI君と遊ぶ晴読雨耕でした。
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